アレ

V

Vtuber とアレ①

自分がVtuberを見始めたのは確か2017年の9月ごろだったと思う。当時自分は大学院の2年(4年博士課程)だった。

その前年の7月にだいぶ大きなメンタルダメージを負って(例の彼女ですね)、そこから復帰して研究進めて論文も出さないとなみたいな時期だったと思う。

当時、心残りもなくなったため、勉強しながら実験をしながらという生活をしていて、研究室を22時とかに出て帰り道に酒を買って帰り、部屋で晩ご飯をつまみながら飲んだくれて寝るみたいな生活をしていた。

よくやってたのは酒を買った後にTSUTAYAに寄ってアニメDVDを1クール分一気に借り、それを飲みながら一晩中(寝るまで)見続けること。ここでラブライブ!とか妄想代理人とか、あとは映画を結構見た。あとは文庫本を古本屋で買い込んで読みまくったりしていた。

自分は基本的にパソコンデスクで酒を飲んでたので、たまにYouTubeをつけながら飲んでいた。よく見ていたのは谷やんとか、テキトーに出てきたものを見ていた。

 

まあ、暇があったら論文読んだり書いたりしてて、虚無というよりもなんとなしに生活を続けていたみたいな。

Vtuberについては、Twitterで記事を見たりしていたのでキズナアイの名前だけなんとなくしっていて、という感じだった。そうやってYouTubeを漁っていた時に見つけたのがそのキズナアイに加えて、電脳少女シロの動画だった。

初めて見た動画がどれだったかは憶えていないけれど、"Little nightmare"というゲームを知ったのは電脳少女シロの動画からなのは間違いない。

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そもそもの気質がアニオタなので、「キャラクターが実況者みたいな動画投稿してるわ」くらいの気持ちで見ていたと思う。もちろん、キャラもかわいいし見ていて飽きないので、次の更新はいつかな~と楽しみにしながら帰宅していた。

 

たまたまフォロワーにVtuberを見ていた人がいて。その人からときのそら(2017年8月デビュー)や藤崎由愛(9月デビュー)を教えてもらったりした。

自分で自発的にデビューから見つけたVtuberというと、ミライアカリのはずだ。上に見たように、アイドル系のキズナアイや電脳少女シロ、清楚系のときのそら・藤崎由愛らに続いてセクシー系を標榜するミライアカリには度肝を抜かれたが、キャラデザインがkei氏(初音ミクのデザイン)ということもあってツイッターのフォローを含めて、ここら辺でチャンネル登録というのを学んだような気がする。

この時のVtuberというのは、例えば電脳少女シロのような企画・アプリ系の動画が基本だった。

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この時のVtuberの大きな話題といったら、11月の動画のキズナアイの「ふぁっきゅー!」がツイッターでバズったことだろうか。

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(14分ごろ) これがバズったのはもうちょっと後だったかもしれない。

 

さて、そのあとは「バーチャル美少女受肉おじさん(バ美肉)」のさきがけともいえる「ねこます」がデビューする。正直、自分は女の子のかわいい声と見た目が見たかったのであって、おじさんの声は別に……という感情だった。もちろん、話題になっていたから見ていたし、笑っていたけど。ほぼ同時期に、読み上げを用いたモデルの「のらきゃっと」もデビューした。

 

10月に入ると電脳少女シロのFPS動画がアップされ、普段のシロイルカと呼ばれる笑い声に反して、地声(?)の低い声が注目されるようになる。

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さて、そうやってキズナアイ・電脳少女シロ・ミライアカリらの動画を見ながらすごしていたときに、12月に輝夜月がデビューする。これもデザイナーがMika Pikazo氏であるというのと、声が「首締めハム太郎」だとかだいぶ話題になった。個人的にもだいぶハマったので、以降に輝夜月もチェックしていくようになる。

 

12月に入って、上述のフォロワーから「歌がすげえ上手いVtuberがいる」と紹介されたのが富士葵だった。

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当時の彼女は、今までに出てきたようなアイドルルックスなVtuberとはかなり趣が異なり、どちらかと言えば地味なルックスをしており、自分の中でも「アイドル路線じゃない(企業系)Vtuberなんてあるのか……」と驚いた。もちろん、見た目の問題で無いことはこの歌声を1度聴いただけで明らかになったが。

 

さて、12月に入って25日にもなると世間がにわかに騒がしくなってくるが、そこでまさかの電脳少女シロがねこますとライブコラボをすると話題になった。

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VR LIVEという、株式会社アップランド(電脳少女シロの母体企業)が開発していたプラットホームで、しかも今まで動画がメインだったVtuberが「配信をする」というので話題になった。ただ、ねこます(のじゃロリ)は声だけの出演で、「アバターがなかったらただのおじさんじゃねえか!」という突っ込みをした記憶がある。

(こう見ると30分のアーカイブだが、当時は凄かったんだな……としみじみ思う)

 

この年の年末年始は実家に帰ってじっくり過ごしていた。まあ、実家の蕎麦好きだし……

 

この間にデビューしたVtuberを調べてみると、あんたま(現・えのぐ)馬越健太郎ら、岩本町芸能社がいる。実は、このあんたまについては2017年のコミケで話題になっており、その一部を耳にしていた。

この「●●人達成したら」というのが人数集めのようで結構気にくわなく、しかも宣伝もほとんどない、マネージャーもツイッターで怨嗟を呟くという流れがあり、「この企画はあまり希望が無いんだな……」と思った。(なので、現在このようにえのぐとして活動しているのが奇跡的だと思っている)。ここら辺の顛末については自分は距離を取っていたので詳しくないが、全国行脚とshowroom配信によってファン数を伸ばしていったという。いや、馬越健太郎は普通に面白いんだけど。

 

さらに調べてみると、こちらもバズったのが2017年末だった。

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自分が知る以前から(というか、"Vtuber"という固有名詞が与えられる以前から)、こういったモデルを使った文化があるのには驚いた。確かに、言われてみるとMikuMikuDance(MMD)をはじめ、アイドルマスターのMADなど、「モデルを使ったアイドル動画」というのは決して珍しいものではなかった時代だと思う。ウェザーロイド typeA Airi・ポン子の活動は2014年から、そしてキズナアイの登場は2016年だから、2年近く先取りしていたことになる。

 

現在は活動を終了してしまったが、バーチャル空間(VR空間)を使ってこの時期から長く動画を投稿し、世界観を広げていったVtuberにはカフェ野ゾンビ子がいる。約2年にわたる、「カフェ野ゾンビ子の正体と世界観はなんなのか?」という設定(これをV会話はロールプレイ=RPと呼ぶ)を元にする動画と、後々に台頭する配信型・規格型Vtuberとしての動画・アーカイブを併用するスタンスというのは彼女が先駆けかもしれない。

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こういったVR的な部分を使った企画配信は斬新だと思う。(もしかすると、ねこますやのらきゃのが先かもしれないが…………

 

この後。2018年に入るともちひよこやあっくん大魔王、乾伸一郎、ニーツら個人がデビューし、そして圧倒的勢力を誇る「にじさんじ」のオーディションが宣伝される。それはその時に。